身内がいないので、死後の事務をお願いしたい

何世代もの家族が同居していたのが当たり前だった時代とは異なり、現在は家族や身寄りがないままに亡くなってしまうという人は少なくありません。死後事務委任契約というのは主に身寄りのない人や、身内がいたとしても遠方だったりして死亡後の手続きに携わることができない人、また身内はいるけれども絶縁に近い状態の人などが亡くなった場合に短期的に死亡後の事務を委任するというものです。当事者である委任者と受任者が委任者の死亡によっても委任契約を終了させない旨の合意をすることによって、亡くなった後の事務を委任することができるとされています。葬儀や埋葬供養に関する事務や費用の支払い、生前の未払い金などの支払い、住居の清掃や明渡し、入居一時金等の受領、親族や関係者への連絡事務、日常生活で使用していた品などの遺品整理と廃棄物の処理、御製や各関係機関などへの各種届けの提出などの業務をお行うというものです。通常は委任者の宗教観などに基づき、事前に十分な打ち合わせを行い実行します。そして事案の性質上、その業務に対する報酬と必要経費は、依頼者が亡くなった後に遺産から支払うということだとトラブルになりかねないため、事前に支払いを済ませることがほとんどです。