永代供養に関する事務

永代供養とは、寺院もしくは僧侶が永代にわたって亡くなった方のご供養と管理を行なっていくことです。この行為は法律行為ではないため、委任契約に類似した準委任契約となり、原則として、民法の委任契約に関する条項が準用されることになります。また、基本的に、委任契約は委任者=供養をお願いする人が死亡した場合に契約が消滅することになりますが、永代にわたって供養するという契約には、供養をお願いする人の死亡後の事務処理であるため、供養をお願いした人の死亡によって契約が終了しないという合意が含まれています。即ち、原則として、供養をお願いした人が亡くなった後に、受任者である寺院もしくは僧侶が一方的に契約の解除ができません。このように、永代にわたって供養するという行為は、委任に準じた契約であるため、契約内容となる委任事務の範囲を契約締結前に確認しておく必要があります。なお、この契約内容が書面化されていないとか、書面化されていても「供養をお願いする人の氏名・住所、供養料の金額」程度しか記載されていない場合には、受任者側のお坊さんが亡くなった後に供養がされなくなってしまう可能性もあります。従って、供養をする側の義務等も含めた委任事務の範囲は書面にされている方が望ましいですし、書面化されている場合にはしっかりとした確認が必要です。